top of page
検索
執筆者の写真YUC Yokohama Univer-City

哲学カフェ#0「発言」

更新日:2021年8月31日

11月15日、記念すべき第0回の哲学カフェを開催しました(YUC内でのお試し開催です)!


第0回のテーマは「発言」


大学からの要請によりYUCの活動は全面オンラインであり、zoomを使ってMTGをする日々ですが、オンラインでの会議は人によって発言する/しないの差が顕著に表れます(対面でも同じかもですが)。


そこで、「オンラインでの会議、どうすればみんな発言してくれるのか」という純粋な疑問を哲学カフェとしてみんなで追求してみることにしました。



哲学カフェには基本的なルールがあります。


ゆっくり話して、ゆっくり聴くこと(人の話に対して、なるべく質問して深掘りし、相手のことを理解しようと努めること)

途中で自分の意見が変わるのは大歓迎(間違っても自分の意見を突き通すディベート姿勢にならないこと)

偉い人の言葉を引用するのではなく、自分の言葉で、なるべく経験に即した内容を語ること(学問としての「哲学」の知識は全く必要ありません)


この基本ルールを守ってもらえれば、どんな発言でもOKです。

日常の役割や自分の「キャラ」からは離れて、自由に対話を楽しめるのが哲学カフェです。



初回の哲学カフェ、参加者も進行者もドキドキでしたが、

「発言」というテーマから、発言する人/しない人の性格、自己表現について、といった話題に移行し、だんだんと「自分」について考える場が生まれていきました。これこそ哲学、って感じですね!



以下、哲学カフェの対話の様子をお伝えします。長くなるのでご注意!

-----------------------------------------------------------------------------------


「オンラインの会議で意識していることはある?」という問いかけを行い、

日頃のオンライン授業や会議で感じていること、意識していることについて話すことからスタート。


「授業や会議のように期待されているものがある場だと発言に重さがある」

という話題の流れから、

「そしたら、飲み会ってどういう場なんだろう」

という疑問が。そんな問いに対して、

「飲み会の後は虚しくなる、自分が言いたくないことをその場のノリで言ってしまって、結局何も分かり合えなかった虚しさ」

なんて声が挙がります。こういうの、哲学カフェっぽくていいですね。自分の経験に基づいて語ることがとても大事なので。


また、「発言すること」=「自分を主張/提示すること」と合わせて、「共感」の話題も出てきました。

外向的なタイプと内向的なタイプとで、他者からの「共感」を期待する程度に差があるのでは、という仮説が登場したり。


でも、「共感」ということを考えるうちに、新たな疑問が生まれます。

今回の参加者にとって、「共感」というのは、「「自分」をわかってもらうこと」だそう。

では、そもそも「自分」って何なんだろう。


「自分とは何か」と考えると難しいけれど、「自分」と「自分の考え」って違うものなのか、ということになると色々な声が挙がります。

「自分の考えと自分を切り離して考えることで、自分の意見を否定されても、否定されたのは自分ではなく自分の意見だと割り切れる。自分の定義が狭い。」

「自分の考え自体に固執しないから、考えがコロコロ変わる。だからといって、自分自身をコロコロ変えているわけではない。」


「自分の考え」とは別の「自分(の芯)」というものについては、こんな声が。

「考えに至るまでの自分の芯がほしい。論理立てて伝えたい。考えに一貫性がほしい。」

「自分の芯がわからないから、とりあえず目の前のことでやりたいことがあったら飛びついてみている」

自分の芯がほしい。自分の芯なんてわからない。対立するようなそうでもないような2つの意見、もっと掘り下げていったら面白そうです。


合わせて、相手によってどの程度「自分」を出せるかという話題が登場しました。

「自分という一本の棒があって、信頼関係によって深く掘り進めている。」

「自分の深さに対応していない友達により深いところを見せてしまったときに虚しさを感じる。」

最初に提示された飲み会の件と通じるところがありそうですね。


そして最後に挙げられたこの意見、とっても示唆的です。

「自分の考えは他人の意見から出てくる。人が来た瞬間に自分を作らないといけない。共感していくと自分に気づいていく。」

なんだか、哲学カフェで実践している対話の特徴をそのまま示しているような発言ですね。


こんなところで、第0回哲学カフェ「発言」は終了です。

哲学カフェは終了時刻になったら盛り上がっていても対話をストップします。

もったいない気もするけど、こういう追及は終わりが無いので、どこかで止めないといけない&区切られた時間を作ることで、いつもとは違う自分として対話に参加できるので(これについては考察中ですが...)。


次回の哲学カフェの開催情報は以下からご確認ください!

YUC twitter

YUC website 104cafe情報ページ


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ぜひぜひ、皆様のご参加をお待ちしております!!


(※本文中の台詞は、哲学カフェ内で実際にあった発言内容に即して書かれたものですが、細かい言い回しを変えていたり、複数の人の意見をまとめて記述したりしています。)

閲覧数:49回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page